「チィ」
舌打ちをしてドカッと地面に座り込む…
呼び鈴をせわしなく鳴らすのは、どうやらハワードの仕事を持ってきた担当者だ。
担当者の男は自分の仕事を済ませるまで帰れない様子だった…
高そうなスーツで地面に座り込むところからも其れが容易に伺えてしまう。
男は時間を潰す為、タバコに火を点け煙を吐き出す。何も考えずに…
いつの間にかタバコの吸殻で小さな山が出来ていて、男は最後の一本に火を点けようとした時…
スッと横から火が出てきた。
「ソレを見れば、俺がバカでも長い時間待たせてしまったのがわかる…どうぞ担当さん」
吸殻の山を指差して笑うと相手を部屋に招きいれる動作でもって行動を促す。
吸殻の山を見られて担当の男はあわてて立ち上がると促されるまま部屋に入った。
第一声はハワードの声。
「済まないな…待ってる間に眠っていた様で-----------えと、名前は?」
続く。